まちづくり推進隊仁尾

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まちづくり推進隊概要

まちづくり推進隊事業(地域内分権推進事業)

地域:香川県三豊市、実施主催:NPO法人・民間団体

分野:定住促進/安心・安全なまちづくり/環境保全/コミュニティ/域学連携/過疎対策/優良地域活性化施策

概要

まちづくり推進隊は、自主的に地域コミュニティ活性化のために活動する、三豊市の認定を受けた市民組織である。まちづくり推進隊は、行政改革により生み出された財源から交付金を受けて、“市民によるまちづくり”を行っている。

内容

取組に至る背景・目的

日本では、行政の仕組みが整う前から、地域や民間で“市民によるまちづくり”が行われてきた。しかし、明治以降の近代国民国家の形成過程で、徐々に“市民によるまちづくり”が失われはじめた。更に戦後の高度経済成長による税収増加を背景に「公共サービス=行政によるまちづくり」という考え方が普及したことで、“市民によるまちづくり”は、活動の場を大きく失うことになった。

三豊市では、まちの基本理念を「自主・自立」、まちの将来像を「豊かさをみんなで育む市民力都市」とした。基本理念、将来像を実現するには“市民によるまちづくり”と“行政によるまちづくり”のバランスを保ち「行政コストを削減しながら、地域コミュニティの活性化を図る」ことが重要だと考え、まちづくり推進隊事業を開始した。

取組の具体的内容

まちづくり推進隊は、“市民によるまちづくり”の担い手として、旧町ごとに組織する民間団体である。まちづくり推進隊事業を開始するにあたり、“行政によるまちづくり”の拠点として残してきた支所(旧町役場)の業務を大きく見直し、人員を大幅に縮小するという行政改革を断行し、一定の財源を確保した。

そして、支所業務の見直しによって捻出された財源の一部を「まちづくり推進隊」に交付金し、“市民によるまちづくり”を自主的に行っていただく。

施策の開始前に想定した効果、数値目標など

まちづくり推進隊が実施する自主事業の数 100事業/年

まちづくり推進隊への延べ市民参加率 総人口に対し25%

現在までの実績・成果

まちづくり推進隊の総会員数 約625人(総人口比約0.9%)

まちづくり推進隊が実施する自主事業の数 146事業/年(平成27年度実績)

まちづくり推進隊への延べ市民参加率 総人口比15.6%(平成27年度実績)

導入・実施にあたり工夫した点や苦労した点とその対処法・解決策など

まちづくり推進隊を市民主体の組織にするため、組織設立における人選を3段階に分けた。まず、行政と何らかの関わりを持つ自治会長、公民館長などに、旧町内で多くの人を知っている人を約10人ずつ推薦いただいた。

そして、推薦された人に、各地域内で市民活動に熱心な人を選出していただいた。そして、選出された人に、まちづくり推進隊設立時の役員(理事・監事)になっていただいた。そうすることで、行政とは関与していなかった人財が、地域の中から選出され、新しい組織が動き始めた。また、市民活動の自由度を高めるために、まちづくり推進隊は全住民組織ではなく、入会・退会自由の会員制組織とした。そして、団体として権利能力を有するよう、できる限り法人化とすることを求めた。そうすることで、やる気のある市民が次々と参画し、活動がどんどん広がっている。

今後の課題と展開

まちづくり推進隊の活動と既存の仕組み(自治会、公民館、社会福祉協議会など)の活動が重複し、一部に住民同士の対立がある。この辺りが徐々に整理されることで、一体的な“市民によるまちづくり”が実現すると考えている。

事業期間

平成24年度から

事業予算

総事業費:97,408千円

財源内訳:地方創生加速化交付金 50,000千円、一般財源 47,408千円

団体情報

人 口:68,084人

標準財政規模:20,784百万円

担当部課名:政策部田園都市推進課

公開日:
最終更新日:2018/05/19

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