まちづくり推進隊仁尾

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まち歩きガイド養成講座事業

 

令和7年6月7日(土)【まち歩きガイド養成講座事業】
「南草木地区の史跡を訪ねて~石ヶ谷を中心に~」をテーマとして郷土史研究家 大西紘一氏を講師に、10名の方に参加いただき実施しました。

【丸山池】
多大な功績があったのか丸山某という方を祀っており、池の名前となっている。(元は池の中)
「昔(時代不祥)、ここに丸山某という人の塚があったが池を造った為にこれを取り除いた。けれども後年この池が干上がった時、不思議にも池中に元通りの塚が出来ていた。その後も度々こんな事があったので不思議に思い名づけて丸山池。」 (仁尾町誌より)
太平洋戦争の終戦迄は射撃訓練場であったが、現在は大人・子供達の釣り場となっている。


【山の神】
丸山池の南100mほどに位置。プロパンガスや灯油、電気が充分普及していなかった頃、山の木や落葉が燃料の主であった為、山への行きは、「今から山へ入って節木を切ってきますので見守って下さい。」帰りには「無事帰ってきました。有難うございました。」と拝んでいた。

【大谷池】
丸山池の南方上部に位置し、西側に幅3.6m位の道があり、右へ行くと柿谷へ通じているが、現在は通りも少なく落葉が多く、スリップして通行不可。(果宝山道)
また、左に行けば広江に通じているが、車は通行不可。徒歩でも雑木・カズラ類が繁り通行不可。道は、七曲がりと呼ばれた。またこのあたりに「大谷」という集落があったが、生活に不便で里へと昭和20年半ば頃迄に移転した。大休場(おおやすんば)・炭焼き小屋が有ったが知る人も居なくなった。(昭和40年頃までは、井戸・土塀・庭木など集落跡が残っていた。)

【石ヶ谷集落】
七宝山427mの山裾に位置し、西に面した麓(標高30~50m)にあり、集落の入口には三社神社がある。

【三社神社】
「お伊勢さん」「秋葉さん」「金比毘羅さん」の三社さんが祀られている。
その昔、村全体が講組織になったおり、各社の大祭・初詣には、歳男または勤番が代参し、お礼とお土産を配るのが習だった。出達のときは、ここで見送り又出迎え、子供達にはお土産のお菓子がここで配られるので楽しみの一つだったが、このような光景も第二次世界大戦突入で消えて久しく詳細を知る人も少なくなった。

【観音堂】・・・地元の人は、「オカンさん」と呼んでいる。
観音堂は墓地(拝み墓)内にあり、御本尊は如意輪観音様。お堂には如意輪観音坐像が祀られている。室町初期の作と伝えられ大変貴重な仏像と評価されている。また、河津家系の念持仏と子安観音が祀られ、子安観音は地域に篤く信仰されている。

このような歴史を継承していくのも大事な課題だとつくづく感じた研修になりました。

講師、大西紘一さま大変お世話になりました。
また、ご参加された皆様お疲れ様でした。

 

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